偽デジタル写真屋日報 出戻り

日記鯖〜はてダ〜So-net Blogを経由して恥ずかしながら戻ってまいりました。

自宅用PCを久々に更新する

なんでPCを更新したのか

ここ3年ほど使っていたVAIO Fがそろそろ延長保証が終わるのと、最近自宅では外付けHDDだ外付け液晶だと繋いで使ってたんで、そこまでいろんなもん繋ぐんだったら別にノートじゃな くてもいいよなあ、それだったら小型のタワーにディスク全部積んだ方がいいよなぁ…という気分になりまして。で、それだったら久々に自前で組むか!と相成りました。

というわけで以下アフィリエイトリンク多めでお送りします(最近真面目にアフィリエイト活動してなかったし)。

今回組んだ構成

 

CPU AMD A8-7650K (13000円強)

今回組むにあたって「とりあえずAMD kaveriが面白そう」てえのがあったのでAMDのAシリーズのどれかで考えてたんですね。

最初はTDP落とせる奴(cTDP対応)で定格そこそこ速い奴、ってことでA10-7800 or A8-7600あたりを考えていたのですが、ちょうど「そこそこ安くて倍率ロックなくてcTDP使えるCPU」としてA8-7650Kが発売された直後な ので後先考えずこれにしました。

CPUクーラー Thermaltake Nic L31 (3000円ちょっと)

サイドフローで高さが140mm以下で120mmファンついてるの、という条件で探したらこれになりました。ちょっとヒートシンクが華奢だなあ、とかファンの形に癖あるから換装めんどそうだなあ、とか思うところはありますけど、小さくてファンサイズがそこそこあるのはありがたいかな。クロックアップしてぶん回したりしなければ静かです。

マザーボード GIGABYTE GA-F2A78M-D3H (中古、4000円)

元々MicroATXでメモリ4枚積めればなんでもいいや、くらいで考えてまして。ちょうどソフマップ.comの中古で馬鹿安なのが出ていたのでえいやと購入。んで買ってから気付いたんですけど、CPUサポートリストにA8-7650Kって載ってないんですよねこの板…。

最悪買い直しだなーとびくびくしつつとりあえず組んでみたところ、とりあえず普通に起動してCPUも認識しました(購入時BIOSバージョンはF2、最新はF4)。一番古いBIOSだったらあぶなかったかも。

メモリ G.Skill F3-2400C11D-16GXM (DDR3-2400 8GB x 2、18000円弱)

とりあえずAMD Aシリーズはクロックアップメモリ積んでナンボ、という話は聞いていたのでDDR3-2133あたりのメモリを適当に買おうと思っていたらこいつが秋葉原でやたら安く出ていたので購入。XMPプロファイルを読ませるだけであっさりDDR3-2400設定で回っております。これが一番高かったんで外れたらどうしようと思っていたんですよね…。

HDD 手持ちのものを流用

…のつもりだったんですけどその後ちょっとチェックしたら稼働時間が3万時間越えてることに気付いたんでリプレース用として東芝MD04ACA200 (2TB)を調達。

SSD Crucial M500 (240GB)

ノートの起動用に使ってたのをそのまま流用しました。

ケース ヤフオクに出てたMicroATXのミニタワー

電源未使用のものが出てたので落札。元々今回電気食う構成じゃないんで箱がしっかりしてりゃなんでもいいやくらいでしか考えてません。

組むときにハマった点

めずらしいくらいハマり要素がなくて拍子抜けしました。強いていえばバックプレートを使うタイプのクーラーを使ったことがなかったんで、クーラーの組み立てにしばし時間がかかったくらい?「サポートなしのCPU」とか「クロックアップ仕様のメモリ」とか引っかかりそうな要素がいろいろあった割にはそこらで 引っかからなかったのは助かりました、ええ。

なんでAMDなのよ

別にIntel嫌いつーわけでもないんですが、前に組んでた自作機もPhenomだったりAthlonだったりDuronだったりなので、まあ慣れという か親近感があるんですね。というか、AMDのCPU買う値段でIntelのCPU買うと確実に1ランク落ちになるのが萎えるんですよ。いくら「いまのi3 は速いよ」と言われてもさあ、みたいな。

ネットや雑誌上のレビューだとシングルコア性能が圧倒的に落ちるからダメ扱いされるCPUですけど、んなもん「シングルコア性能よりも4コア+ちゃんとGPU使うことが前提」の設計のCPUに力説されてもしょうがないじゃないすか、ねえ。

きちんとメモリと速いSSDを積んでやれば日常生活で重く感じるシチュエーションはまずないですし、現行AMD Aシリーズに限っていえばGPU支援がつくソフト(いまのwebブラウザはほとんど支援ついてるから日常生活で恩恵受ける状況、多いですよね)を使えば似 た価格のIntel環境より同等もしくはそれ以上に速いす。

あと、「熱量少なくて総合的に速いPC」を組もうとした場合はAMDの方が楽なんじゃないかな。標準設定だと計算負荷がかかったときに盛大に電気食いそうな挙動をしますが、BIOSで調整してやると「TDP低めでそこそこ速いクロック」といった設定で常用することができますから。

AMDのCPUは画像処理に使えるか否か

元々レタッチだの現像だのでPCを使う人間なので、メインの作業機には「とりあえずCapture OneとAdobe各種ソフトが快適に使えること」が要求基準になります。

んで、結論としては「Adobeものであれば速いメモリをちゃんとおごってやれば普通にいける」。オンボードビデオカードが強力なので割とでかい画像でもきびきびと表示しますし、フィルタ処理の類はGPU支援が効くので結構速いです。別にDDR3-2400じゃなきゃだめってことはないですけど、メモリ のランク上げは上げた分確実に表示速度に効くのでせめてDDR3-1866、予算とつりあうならそれ以上のメモリは狙っていいんじゃないでしょうか。

んで。今回劇的に恩恵を受けたのはCapture Oneの現像速度。このソフトは現像処理に対してOpenCL支援がつくんで、CPUの速さ以上にビデオカードOpenCL性能が効くんですね。前使っ てたi7 Quad+GeForce搭載のVAIOより現像速度が数割短縮できたのには感心。

とはいえ、世に多数あるRAW現像ソフトの大半はCPUパワーにものを言わせるものが大半であるので、「AMD面白そうヒャッハー!」で飛び付く前に日常使っているソフトがGPU支援(特にOpenCL対応かどうか)はきっちり調べた方がよいでしょう。CPUのみで計算させる系のソフト使うんだったら圧倒的にIntelのが速いってのは事実なので。

あ、そうそう。たぶん3D系のソフトでもソフトによって「こんな安い構成なのに快適!」みたいな状況は見出せる予感はあります。

将来の面白さか、いまの快適さか

結局AMD Aシリーズみたいな「オンボードビデオ性能が異様に高いけどほかは普通のCPU」つーのは将来GPU支援がつくソフトが世の大半を占める、みたいなことに なっていかないとその恩恵を受けにくいのは確かだと思うのです。なので「新しいOSや新しいソフトでどんどん快適になっていく可能性」に乗れないとあんま 積極的にAMDじゃないといかんってところにならないのは今のAMDの厳しいところですよね。

ただまあ日常PC使ってて快適さに効く部分として「表示がさくさくしている」というのがあるのは間違いないところであると思うので、大画面表示や複数画面表示をしても表示がもたつかないAMDのメリット、てえのはあると思います。

一方「いまのソフトが快適に動くためにはCPUの計算能力が必須」てえ場合はIntelのアドバンテージは当分続くでしょうねえ。ただその場合 「Intelのちょっと前のCPUでも困らん」という状況もあったりするわけで、そうすると新規で組むモチベーションは上がらなそうですね…。

22MP65VQ-P レビュー続き


LG Electronics Japan 21.5型 AH-IPSシネマスクリーン、ブルーライト低減モード+フリッカーセーフ+省エネ機能搭載、22MP65VQ-P

LG Electronics Japan 21.5型 AH-IPSシネマスクリーン、ブルーライト低減モード+フリッカーセーフ+省エネ機能搭載、22MP65VQ-P

  • 出版社/メーカー: LG Electronics Japan
  • メディア: Personal Computers

というわけでしばらく使ってみての感想をちらほらと。

  1. ブルーライト軽減機能は割と使える
    写真いじるときは明らかに色が変わるんで使えませんが、だらだらウェブ見るときくらいならそこそこ目が楽になります。かなり赤くなる「低減1」より多少色温度が下がるくらいの「低減2」がおすすめ。
  2. スタンドが抜けねえ!
    モニターアームを某所で頂いたので設置しようとしたらスタンドが抜けなくてですね。「LG スタンド 抜けない」とかのワードで検索するとちらほら事例があるんで、この機種に限らずスタンドの抜けにくさはメーカーの特性と言えるのかもしれません。
    ちなみにこのモニタの場合、割と力技で解決できます。一応モニターに直接当たる部分にスタンドを引っかけてる爪みたいなのはありますが、最終的にはまっすぐ力入れて抜くことになります。モニターに傷つけたりしやすそうなので、アーム使用を検討されてる方は最初からアームを買ってスタンドを使わない解決法を強くおすすめします。
  3. アームに着けると見違える
    元々スタンド以外のデザインはすっきりしているので、アームに着けるとお値段1割増しくらいに見えます。LGのロゴが目立ちすぎる!ってひとは黒テープでも貼ってください。

LG製21.5型モニタ 22MP65VQ-P レビュー

購入動機

いま使ってるノート(VAIO F 3D)のFHDパネルで書き物やQGISを扱うのは目が辛くなってきた(文字の小ささ的な意味で)ので、外付けモニタを使って状況が改善できるのではないかなあと思いまして。あと、いまの小型IPSモニタって昔に比べて劇的に場所を食わないので、これだったらうちのPC机でもどうにか設置いけるんじゃないかなという期待が。 いやね、うちのPC机ってCRT自体の骨董品(17型CRT対応!)でいまのワイドモニタとか置けない設計なんすよ。場所だけどうにかなるなら24でも27でも選択肢は豊富にあるんですがね…。

価格

ツクモ店頭で税込1万5千円くらいでした。21.5型IPSとしては一番安いクラスですね。ハンドキャリーで持ち帰ってもあまり辛くない軽さなのは助かりました。

第一印象

軽くて薄い!なんせ前使ってたのはL885(重量9.2kg)なんで3分の1くらいになるんじゃないすかね。LEDバックライト効果すげえ。 ただあれすね、軽くて安い分スタンド周りは相当チープです。ぺなぺなのプラスチックだし、上下方向に動かないし。とっととアーム付けろってことでしょう、これは。 あと枠がかなり細いんでデュアルディスプレイ向けとして使ってもあんま違和感なく使えるんじゃないでしょうか。視野角広いし。

接続

D-Sub x 1、DVI-D x 1、HDMI x 1。これからのことを考えるとDVIがHDMIだったりDisplayPortであった方がよいのかもなあと思います。いまはDVIにHDMI変換かけて使ってます。HDMIの空きは残したいので。

フリッカーフリー液晶・ブルーライト対策機能に効果はあるか

正直分からんです…。確かにちらつきはあまり感じませんが、IPS液晶独特のつぶつぶ感はあるので、そっちから来る目への影響はあるのではないでしょうか。あと、ブルーライト対策モードは素直に眼鏡かけた方がいいと思います。

発色

一番驚いたのがこれ。sRGBほぼぴったりの色が出てます。 確かに公式の特徴で「キャリブレーション済み」とは書いてましたけど、RGBのぶれがほとんどなくてグレーが濁らないので、写真の色チェックに十分使えます。こんだけ整った状態で出荷されるなら経年校正かけるときもあまり大きい補正量にならないんじゃないかな。優秀です。 ただし、シャドー部やハイライト部のぎりぎりのグラデーションは飛び潰れしやすいかなー。ここのトーンが綺麗に出ることを期待するならもっと高いランクの商品にするべきでしょう。

ここが良くないよ

スタンドの安さともう一点気になったのが「タッチセンサー式操作パネルの使い辛さ」。これはこの一点だけでダメ商品する人がいても不思議はないくらいです。触り辛いのもそうですし、押し過ぎて目的のメニューに辿りつけなかったり違う設定選んだりと、かなり操作に難儀します。可能なら店頭で試しに触ってみる方がいいでしょう。 あとこれは製品そのものでなく21.5型モニタというジャンルに言えることですが、置き場があるんでしたらもうひと回り大きいモニタのがいいと思いますよ。値段ほとんど変わんないし。

同クラスの液晶との比較

21.5型でIPS積んでて2万以下で、という時点でLG製のパネルを積んでいることは確定しているわけで、正直どれを選んでもなあというのはあります。好みと入力端子の数で選んでしまっていいよなあと思うわけですが、そんな中でぎりぎりまで迷ったのはこのへん。

PHILIPS 224E5QHSB/11

PHILIPS 21.5型AH-IPSパネル採用ワイドディスプレイ 5年保証付 224E5QHSB/11

PHILIPS 21.5型AH-IPSパネル採用ワイドディスプレイ 5年保証付 224E5QHSB/11

  • 出版社/メーカー: Philips(フィリップス)
  • メディア: Personal Computers
店頭で見ていて色が比較的まともだなあと思った機種その1。HDMI x 2とVGAという入力端子や5年保証というなかなか魅力ある造りです。実際好感触のレビューを書いてる人も多いですね。こちらの設定はふつーのボタン操作なので、LGの操作系がダメな人の選択肢として最有力なのでは。色もちゃんとしてるし。 今回は在庫と価格の折り合いでLGにしましたが、正直どっちを選んでたかはぎりぎりまで分からなかった機種です。

AOC i2269VWM

AOC 21.5インチ AH-IPS低反射液晶モニター i2269VWM AMV2269W0M-GP3R

AOC 21.5インチ AH-IPS低反射液晶モニター i2269VWM AMV2269W0M-GP3R

  • 出版社/メーカー: AOC
  • メディア: Personal Computers
比較的まともだなあと思った機種その2。DisplayPortがついてるのでMacbook持ちのひとのサブモニタとして優秀なんではないでしょうか。あとこれも案外色がまともでした。

このモニタが向いてるひと

  1. 写真をいじりたいけど金と場所がないひと
  2. 多少の不便(操作系とかスタンド)は気にしないひと
  3. 運用でどうにかするのは日常!って心意気のひと

このモニタが向いてないひと

  1. 完璧主義者のひと
  2. 細部が気になるひと
  3. 買い物に時間がかかるひと

買いか否か

アンダー2万のIPS液晶機がここまで優秀だと思ってませんでした。今回とりあげた3機種とも基本的に買って後悔する性質のものではないのでないでしょうか。あとはサイズと相談ですね。おすすめ。

良い意味でのカタログ誌仕事:CAMERA magazine 2014/05

エイ出版のカメラ関係書籍は基本的にカメラが主語で写真は二の次感が高いので嫌い(写真はたくさんセレクトしてでかく見せてるんだけど、それがカメラ話するためのマクラに使われるんですよねここの本)なんですが、今回のカメラバッグ特集はカタログ的にモノの話をする媒体と非常に相性が良いなあと思わされて買ってきちまいました。

従来の写真雑誌が「あの人のカメラバッグの中身」って特集を組んだら各地で活躍する写真家のバッグを特集ってなりますが、この雑誌の手にかかるとまずまっさきに出てくるのが石井正則さん(写真にのめり込んだ結果暗室作って大判に手を出しちゃったタレントさん)。いや確かに写真家ではないけど写真好き芸能枠の人にするにもちょっと、みたいな人をセレクトしてくるのはよく見てるなあと。

他にも一線級の写真家さんに混ざって写真の好きな会社員さんだとかカメラ店のひとだとか「カメラを常時持ち歩きたいけど普段それ以外の荷物の方が多いひと」を多くセレクトしているため、普段の荷物にどうやってカメラを紛れ込ませるか苦闘している写真趣味会社員おじさんの参考資料としてなかなか使えそうです。おすすめ。

カメラマガジン2014.5 (エイムック 2845)

カメラマガジン2014.5 (エイムック 2845)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2014/04/19
  • メディア: ムック

ヅカファン漫画の形を借りたオタク生態あるある漫画。はるな 檸檬「ZUCCA×ZUCA」

ZUCCA×ZUCA(1) (モーニングKCDX)

ZUCCA×ZUCA(1) (モーニングKCDX)

  • 作者: はるな 檸檬
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/07/22
  • メディア: コミック

表紙と装丁を見てもなんの漫画だか分からんかったのですが、開いて2秒で納得。ヅカこと宝塚歌劇のファンについての生態について淡々とまとめられた漫画です。モーニング本誌を全然おっかけてなかったんで未チェックでしたがもう5巻まで単行本が出てるんですな。

で、この話。宝塚ファンの生態を記録してる形を取ってこそいますが、「宝塚」はあくまでもお題の一種に過ぎず、「アイドル」でも「観劇」でも「バンド」でもなんでも置き換えて読めます。

ので「ちょっとなんかにのめり込んだことがあるひと」が読めばだいたい他人事として読めなくてゲラゲラ笑ったあとで胃になにか刺さった気分を味わえてよろしいのでないでしょうか。

ちなみにWeb上でも読めますんで、単行本買う前にいちど目を通してみるのもアリかと。

写真版"プロフェッショナル 仕事の流儀"か。久門易「ワンダー・フォトグラフィー」

ワンダー・フォトグラフィー (コマーシャル・フォト・シリーズ)

「月刊コマーシャル・フォト」で連載されていた企画の書籍化。顕微鏡写真や航空写真にはじまり、標本写真やパノラマ写真・果ては公営ギャンブルの判定写真などといった「ちょっと特殊な写真業界」を取材してまとめた本です。国土地理院アジア航測の赤色立体地図の記事に釣られてつい購入。

写真業界というと広告だ報道だというところがクローズアップされがちですけど、「写真を使って商売をする業界」としてとらえ直すとかなり広いジャンルがあるわけですよね。

使うカメラやレンズなども多種多様。自作もあるし数年工事してようやく完成する望遠鏡なんてのも出てきます。これを一冊読むと一眼レフやコンパクトデジカメの些細な性能比較なんてのがすごく小さいことに見えて「こまけえこたぁいいんだよ!」って気分にもなれるのでカメラ道楽に煮詰まった人のリフレッシュにもいいんじゃないでしょうか。

本自体は「一見開きでひとつの会社についてまとめる」という形式でまとまっているので適当に開いて読み進めることもできるしちょっと息抜きにぱらぱらめくるのにも向いてます。項目によってはもうちょい掘り下げて読んでみたいかな?と思える部分もありますけれど、全体をざっと俯瞰して理解するハンドブックとしてとらえればちょうどいい分量とも言えるでしょう。おすすめ。

「SWITCH特別編集号2013 PENTAX Q10で写真はもっと面白くなる」

SWITCH特別編集号2013 PENTAX Q10で写真はもっと面白くなる

デジカメの特定機種向けムック本の類を買うの、もしかしたらこれが初めてかもしれないなあと思いながらこんな本を買ってきました。 内容をひとことでまとめると「第一線の写真家さんにPENTAX Q10を使ってもらった」となるのですが、実際は表紙・巻頭に掲載された荒木経惟「写狂老人A非日記 qARADISE 」におまけとして複数企画がついてくるというくらいの勢いの構成になっており、他の写真家さんをアラーキーさんが食いつぶしているというなんだか凄い本になっております。カメラのPR色もほとんどないんですけどそこらへんPENTAXさん的にはよかったんですかね…。あまりにも写真家の色が強過ぎてカメラのムックによくある「このカメラを買ってこの本の通りにすれば同じような写真が撮れる!」みたいな気が全然しませんよ。 ともあれ。この手の本にしては630円とかなり安い値段ですし、ZINEを買い求めたらおまけにカメラの宣伝がついてきたくらいのPR濃度の薄さですんで店頭で見かけたら軽い気持ちで買ってみてもいいと思いますよ。荒木経惟さん好きなひとでもそうでないひとでも。