コミックフラッパーで連載されている高校写真部が舞台の写真漫画。
定期的に続けている某
PodCast(気付いたら250回越えてました。どんだけしゃべってたんですか俺)で作者のあさのさんと話をする機会があって、こら予習しないといかんと思い買ってきたらたいへん面白かったので紹介。
内容をおおざっぱに
高校の写真部顧問を依頼された元カメラマン志望の兄ちゃんが後ろ向きな気分で顧問を引き受けて高校生のまぶしさにやられるまんが。
…というわけで、写真学校出てんのに他業種行った人にちょおおすすめです。刺さりまくるので(ぇー
これだけじゃわかんねえよ!って方向け捕捉
カメラ・写真漫画というとカメラの細部表現にえらいこだわってみたりハードにカメラマン生活を描いてみたり女子高生ゆるふわ萌え一辺倒にいったりと割とテンプレ化しがちなところがあるわけですが、この話はどこにも寄りかからないバランス感がとてもいいなあと思うのです。
いや確かにヒロイン格に女子高生が
複数出てきたりしますよ。でもあんまあからさまに萌え強調が入る訳でもないし、主役の兄ちゃんも挫折感がすごく高いめんどくさそうな兄ちゃんなんだけど撮るべきところはちゃんと撮れる人であったりもする。人としてちゃんとしてるんで安心して読めます。
あと、テクニカルなところの考証がとれてるのか撮影に関するディティール(撮影マニュアル的な意味でなく)がちゃんとしてるのがえらいなあと。「カメラの操作」じゃなく「写真の撮り方」を表現するって難しいっすよ。やっぱりカメラが主題になるとさあ、こうめんどくさい読者が(以下自粛)。
そうそう、いちばん大事なところ。「高校写真部の成長」と「挫折しつつもまたカメラを握って撮りはじめる主人公」をちゃんと描けてるので好感。つか、ここがちゃんとしてるので話として入りこめるんですよね。
現在何種か出てる写真を題材にした漫画の中でも頭ひとつ抜け出てると思いますんで、ソレ系方面(どれだよ)にはひいき目なしにおすすめ。
余談:ヒロインが持ってるカメラが
CONTAX N1つーのが非常に渋いなあと思いました。機材話を避けつつ持ってるのがそれかよ!みたいなこのセレクト。すげえバランスだよなあ…。