偽デジタル写真屋日報 出戻り

日記鯖〜はてダ〜So-net Blogを経由して恥ずかしながら戻ってまいりました。

作業用端末購入:ASUS Transbook flip TP200SA

注意書き

書くだけ書いててディスクの奥底に沈んでたのでお蔵出し。購入は今年の頭です。

なんで買ったのよ

外でEmacs、というかhowmを使いたかったんですよう。なので、別にストレージもメモリもそれほどはいらないし、腰痛にならない程度の軽さと配列に癖がないキーボードがついてるノートが欲しいなあと考えたのでした。

WindowsタブレットBluetoothキーボードじゃいかんかったの?

たしかに軽いんですけどねー。Bluetooth(以下BT)キーボードって集中して打鍵していると入力とりこぼすときがあって、あれが地味にストレスなんですよね。BTキーボード自体は複数本買ったけど、結局どれもイマイチだったなー。

あと、タブレットについていうと一瞬だけ持ってたThinkPad8がどうも挙動が不安定で難儀しまして(定期的にスリープからの復帰でブラックアウトしたまま死ぬ。キーボードないとリカバー動作が面倒くさいことが多々)。なので、一応PCの形状した奴がいいかなと思ったわけです。

じゃあChromebookは?キーボードもいいし!

Emacs使えねえじゃねえすか(正確に言えばLinux環境を作れば使えるんだけど、そのためにひと仕掛けがいるし、それだったら最初からLinuxインストールするわい)。 キー配列は大好物なんですよ。でもね、日本だと高いのと気になる機種が帯に短したすきに長しでいまいち琴線に触れずじまいでした。

実際Chromebook個人輸入するという線も最後まで考えましたが、「自分の使い方だと絶対ブラウザの外に出る使い方ができないとストレスが生まれる」という気がするんでやめました。9割ブラウザ内で生活できる、と分かってはおるのです。でもしかし。

Atomの安いノートならうまくすりゃ新品2万円台で買えるじゃん勿体ない!

液晶は妥協したくなかったんですよ……。自重が軽いのも魅力だったんですけど(Eeebook / Vivobookの1kg切りは正直うらやましい)。

機種の概要

ASUSとかAcerとかDELLとかLenovoとかHPあたりから出てる「Celeron N入りでeMMC積んでるネット端末向け安ノート」のタッチパネルがついてヒンジがぐるぐる回る版、ですね。

量販店だと4〜6万の値段がついてることが多く、微妙にお高くて遅いという一番嫌な製品ラインなんですが、今回はイオシスで再生品のアウトレットが出ておりまして3万でお釣りのくる額で入手できました。

11.6型で1.2kgというのは、Macbook Airよりはちょっと重たいんでしたっけ。キーボードに無理がないサイズで薄くて軽いラインというと、このへんが楽に持ち運ぶノートとしては上限なんじゃないかなあ。1.5kg越えてくると腰が重くなりますよね。

使ってみてどうよ

処理速度

CPU自体は思ってたほど無茶な遅さはないですし、eMMCもReadしている分にはそこまでもたつかないです。ネットワークも5GHz対応なのがありがたい。

が。裏返すと大量にランダムな読み書きが入ったりすると即死なわけで。具体的にいうと初期のセットアップとWindows Updateとその後のディスククリーンアップでほぼ1日潰れます。買ってすぐ使えないのはWindowsノートの常ではありますが、それにしてもここまでひでえとは思わなかった……。

一度アップデート関係と不要なアプリケーションの削除さえ済ませてしまえば、起動終了がややもっさりしてるくらいのノートとして使えまs……ごめん嘘ついた。処理が重いWebサイトなんかはちょっとつらいです。TweetdeckとかFacebookとか。このあたりはEdge使うと多少マシになるかな?くらいの重さで利用はできますんで、まあ慣れの範疇とはいえます。Google Docsでごついスプレッドシート?そういうのはChromebookかもうちょっと速いPCを使ってください。

エディタで書き物してるときなんかはあまり遅さは感じません。たまに日本語入力で引っかかる感じを覚えることもありますが、これはノートの遅さというよりはMicrosoft IMEの問題のような気がします。Emacs+SKKで入力しているときはほとんど重さを感じませんし。

液晶の質

11.6inchで解像度が1366 x 768pixelなので、ちょっとドットピッチはきつめ。あと、グレア液晶なのでたまに写り込む自分の顔でぐんにょりできます。

とはいえ、腐ってもIPS液晶。視野角は広いし発色も悪くないのがありがたいです。写真をいじる気にはなれない(処理速度の点から)ものの、眺めるだけなら十分な質。

入力関係

キーボードはEeePCの頃からするとだいぶ進化しました。ピッチもつらくないし配列に苦しいところもあまりないし、タッチもそんなに悪くない。違和感なく使えると言っていいキーボードと言っていいと思いますよ。

また、タッチパッドにあまり違和感がないのも○。昔の苦行みたいなパッドに比べたら十分使えます。

タッチパネルはたまに使うくらいなんであんまり印象はないですが、まあ確かにあればあったで便利です。いまのところはタブレット状態でもなんか操作できる、という保険みたいなニュアンスで使ってます。あ、でもEmacsでカーソル指定するのにタッチパネルが使えたのはちょっとシュールでした。

そのほか

あ、そうそう。ASUSのこのへんのノートはACアダプタが小さいのもよいですね。ただ、作りはチャチなのでここから死ぬパターンはありそう。

あとはファンレスで発熱がないんで、夜中にだらだらキーボード叩いててもあんまりうるさく感じないのは美点ですね。

よくある質問

メモリ2GBでWindows10とか使いものになるの?

買ってすぐにプレインストールされてるウイルスバスターを即削除して、Microsoft純正のアンチウイルス/ファイアウォールに切り替えすれば、そこまで辛くはない環境が得られます。

ブラウザとIRCクライアントとエディタを起動させた状態でタスクマネージャを見るとだいたい消費が1.5GB〜1.7GBくらい。Office使わないでブラウザのタブを数十枚とか開かない限りは、まあどうにかなります。Officeもクソ重いドキュメントさえ作らなきゃそれなりに困らんでしょう。

ぶっちゃけると4GB欲しいのは事実です、が。4GB積んでたら8GB欲しくなってただろうしなあ、という気もするんですよね。このへんは割り切りが重要なんじゃないでしょうか。

ゲームはできるの?

試してねえからなんとも言えませんが、グラフィックはそこそこ頑張ってるとはいえ結構厳しいんじゃないでしょうか。

ぶっちゃけノートとしての評価ってどうすか?

初心者が「安いから」って理由だけで買ったらかなり苦労するし、PCに対する期待も薄れてしまうんで正直おすすめはしません。

とはいえ、「安かろう悪かろう」かと言われるとそうでもないんですよね。ハードウェアの作りはシンプルだし、入力に関わるところではあまりストレスを感じるわけでもない。「軽くて液晶が割とまともでキーボードが使える入力端末」として見たら優秀な部類だと思いますよ。