偽デジタル写真屋日報 出戻り

日記鯖〜はてダ〜So-net Blogを経由して恥ずかしながら戻ってまいりました。

作業用端末購入:ASUS Transbook flip TP200SA

注意書き

書くだけ書いててディスクの奥底に沈んでたのでお蔵出し。購入は今年の頭です。

なんで買ったのよ

外でEmacs、というかhowmを使いたかったんですよう。なので、別にストレージもメモリもそれほどはいらないし、腰痛にならない程度の軽さと配列に癖がないキーボードがついてるノートが欲しいなあと考えたのでした。

WindowsタブレットBluetoothキーボードじゃいかんかったの?

たしかに軽いんですけどねー。Bluetooth(以下BT)キーボードって集中して打鍵していると入力とりこぼすときがあって、あれが地味にストレスなんですよね。BTキーボード自体は複数本買ったけど、結局どれもイマイチだったなー。

あと、タブレットについていうと一瞬だけ持ってたThinkPad8がどうも挙動が不安定で難儀しまして(定期的にスリープからの復帰でブラックアウトしたまま死ぬ。キーボードないとリカバー動作が面倒くさいことが多々)。なので、一応PCの形状した奴がいいかなと思ったわけです。

じゃあChromebookは?キーボードもいいし!

Emacs使えねえじゃねえすか(正確に言えばLinux環境を作れば使えるんだけど、そのためにひと仕掛けがいるし、それだったら最初からLinuxインストールするわい)。 キー配列は大好物なんですよ。でもね、日本だと高いのと気になる機種が帯に短したすきに長しでいまいち琴線に触れずじまいでした。

実際Chromebook個人輸入するという線も最後まで考えましたが、「自分の使い方だと絶対ブラウザの外に出る使い方ができないとストレスが生まれる」という気がするんでやめました。9割ブラウザ内で生活できる、と分かってはおるのです。でもしかし。

Atomの安いノートならうまくすりゃ新品2万円台で買えるじゃん勿体ない!

液晶は妥協したくなかったんですよ……。自重が軽いのも魅力だったんですけど(Eeebook / Vivobookの1kg切りは正直うらやましい)。

機種の概要

ASUSとかAcerとかDELLとかLenovoとかHPあたりから出てる「Celeron N入りでeMMC積んでるネット端末向け安ノート」のタッチパネルがついてヒンジがぐるぐる回る版、ですね。

量販店だと4〜6万の値段がついてることが多く、微妙にお高くて遅いという一番嫌な製品ラインなんですが、今回はイオシスで再生品のアウトレットが出ておりまして3万でお釣りのくる額で入手できました。

11.6型で1.2kgというのは、Macbook Airよりはちょっと重たいんでしたっけ。キーボードに無理がないサイズで薄くて軽いラインというと、このへんが楽に持ち運ぶノートとしては上限なんじゃないかなあ。1.5kg越えてくると腰が重くなりますよね。

使ってみてどうよ

処理速度

CPU自体は思ってたほど無茶な遅さはないですし、eMMCもReadしている分にはそこまでもたつかないです。ネットワークも5GHz対応なのがありがたい。

が。裏返すと大量にランダムな読み書きが入ったりすると即死なわけで。具体的にいうと初期のセットアップとWindows Updateとその後のディスククリーンアップでほぼ1日潰れます。買ってすぐ使えないのはWindowsノートの常ではありますが、それにしてもここまでひでえとは思わなかった……。

一度アップデート関係と不要なアプリケーションの削除さえ済ませてしまえば、起動終了がややもっさりしてるくらいのノートとして使えまs……ごめん嘘ついた。処理が重いWebサイトなんかはちょっとつらいです。TweetdeckとかFacebookとか。このあたりはEdge使うと多少マシになるかな?くらいの重さで利用はできますんで、まあ慣れの範疇とはいえます。Google Docsでごついスプレッドシート?そういうのはChromebookかもうちょっと速いPCを使ってください。

エディタで書き物してるときなんかはあまり遅さは感じません。たまに日本語入力で引っかかる感じを覚えることもありますが、これはノートの遅さというよりはMicrosoft IMEの問題のような気がします。Emacs+SKKで入力しているときはほとんど重さを感じませんし。

液晶の質

11.6inchで解像度が1366 x 768pixelなので、ちょっとドットピッチはきつめ。あと、グレア液晶なのでたまに写り込む自分の顔でぐんにょりできます。

とはいえ、腐ってもIPS液晶。視野角は広いし発色も悪くないのがありがたいです。写真をいじる気にはなれない(処理速度の点から)ものの、眺めるだけなら十分な質。

入力関係

キーボードはEeePCの頃からするとだいぶ進化しました。ピッチもつらくないし配列に苦しいところもあまりないし、タッチもそんなに悪くない。違和感なく使えると言っていいキーボードと言っていいと思いますよ。

また、タッチパッドにあまり違和感がないのも○。昔の苦行みたいなパッドに比べたら十分使えます。

タッチパネルはたまに使うくらいなんであんまり印象はないですが、まあ確かにあればあったで便利です。いまのところはタブレット状態でもなんか操作できる、という保険みたいなニュアンスで使ってます。あ、でもEmacsでカーソル指定するのにタッチパネルが使えたのはちょっとシュールでした。

そのほか

あ、そうそう。ASUSのこのへんのノートはACアダプタが小さいのもよいですね。ただ、作りはチャチなのでここから死ぬパターンはありそう。

あとはファンレスで発熱がないんで、夜中にだらだらキーボード叩いててもあんまりうるさく感じないのは美点ですね。

よくある質問

メモリ2GBでWindows10とか使いものになるの?

買ってすぐにプレインストールされてるウイルスバスターを即削除して、Microsoft純正のアンチウイルス/ファイアウォールに切り替えすれば、そこまで辛くはない環境が得られます。

ブラウザとIRCクライアントとエディタを起動させた状態でタスクマネージャを見るとだいたい消費が1.5GB〜1.7GBくらい。Office使わないでブラウザのタブを数十枚とか開かない限りは、まあどうにかなります。Officeもクソ重いドキュメントさえ作らなきゃそれなりに困らんでしょう。

ぶっちゃけると4GB欲しいのは事実です、が。4GB積んでたら8GB欲しくなってただろうしなあ、という気もするんですよね。このへんは割り切りが重要なんじゃないでしょうか。

ゲームはできるの?

試してねえからなんとも言えませんが、グラフィックはそこそこ頑張ってるとはいえ結構厳しいんじゃないでしょうか。

ぶっちゃけノートとしての評価ってどうすか?

初心者が「安いから」って理由だけで買ったらかなり苦労するし、PCに対する期待も薄れてしまうんで正直おすすめはしません。

とはいえ、「安かろう悪かろう」かと言われるとそうでもないんですよね。ハードウェアの作りはシンプルだし、入力に関わるところではあまりストレスを感じるわけでもない。「軽くて液晶が割とまともでキーボードが使える入力端末」として見たら優秀な部類だと思いますよ。

2016売った買った

売った

SIGMA 19mm 2.8 Art(m4/3)

少しだけディストーションが気になる、というのとレンズプロファイルを使った補正がCameraRAW/Lightroom頼りになるという二点がどうしても気になって売却。

レンズの素性自体は悪くないしフォーカスも速いし、基本的に安くて良いレンズではあるので、環境が合うひとであれば安心して薦められるレンズではあるんじゃないでしょうか。Capture OneユーザはEマウント版を使えば補正効きます。

TAMRON 52BB(90mmマクロの2代目)

いいレンズだし大好きなレンズだったんですが、テレマクロ用途で使うにしてももう現代のレンズでいいよね……という気分になって売却。これで手元にタムロンアダプトールの玉はなくなりました。長くお世話になりました。

MD W.Rokkor 24mm F2.8

マウントアダプタで使うか、と思ってたけど結局使う気配がないので売却。

ニコン/ペンタックス巻きに慣れちゃうとミノルタとかコンタックスとかがどうしても長く手元に残らんマウントになります。ガラス玉が良くても手に合わないと長居しない好例。

MC Rokkor 50mm F1.4

同上。ちょっと絞ったときのきりっとした線の出方とか、かなり好みではありました。

OLYMPUS E-M5 MkII Limited Edition+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

ええ、はい。やっぱだめでした。オリンパスのズームリング巻きが逆巻きなためにペンタックスに慣れた手には厳しいってのもありましたが、それよりなによりE-M5というか現代オリ製品のメニューの複雑さとカスタマイズを終わらせるまでの手離れの悪さとコールドスタートの遅さ(スリープからの復帰はそこまでひどくないんですがね、電源ONと同時にさて構えるか、っていう動きについてこない程度には遅いという)。ほんと勘弁してくれええええってなってやむなく売却。悪いカメラじゃないんですけどねえ、タフだし電池持ちはいいしぶれねえし。

買った

Panasonic LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 II ASPH./MEGA O.I.S.

Capture Oneでレンズプロファイルを持ってるパナの小型ズーム、という割とニッチな要望で購入。12-50より安定してよく写りますし癖もないんで扱いやすいです。あとm4/3向け小型ズームには珍しく「沈胴しない」ってのが素晴らしい点。

Panasonic G ASPH. 20mm F1.7

初代の方を中古で調達。とはいえ25mm調達用に下取りに出したんで滞在期間はあんまり長くないです。普通によく写る単焦点だし、大半のひとには25mmよりこっちのが軽くて使いやすいと思います。標準好きじゃなきゃ25mmにこだわる必要、あんまないっすよねえ。

KODAK EasyShare P880

どうすんだよ今こんなの買って!と我ながら思いましたが、箱付属品つきの出物があったのでつい。EasyShareのCCDがちょいと大きいラインって種類がないんで、動体保存でのコレクション用途すね。

発色が安定しているのと24mmスタートで明るい手動ズームは使いやすいし、シンクロ接点が生えてるんで家で小物撮るときに重宝します。

Nikon COOLPIX 4300/COOLPIX 4500

あれですよ、昔高くて買えなかったものが激安で流れてくるとつい拾ってしまう貧乏症的な。ちなみに2機種で2000円してません。

今となっては写りがいいっつーわけでもないし遅いし、無理にこれを使わないといかん理由はないんですけど、レンズがいいんで許せるかなという気分にはなります。マクロ使いしてるとたまにぎょっとするくらいいい絵が出たりするのが面白いところ。

耐えられる遅さだけど補色フィルタ色でちょっと癖のある4500/色はいいんだけど死ぬほど遅くてだるい4300。4300はコンバージョンレンズアダプタが安価で入手できない限りは死蔵かなー。

Optio A20/Optio A30

うっかりオクで安いのがあったので調達。同じ手ぶれ補正つき1000万画素機のはずなんですが、20と30で中のチップセットが変わってるのか30のレスポンスが全然20より良いんですわ、これが。

1/1.7系の1000万画素機というと割と安定して写る機種が多いですが、これも他の機種に負けず劣らずよく写って小さいんで悪くない……と言いたいんですけどね。もうちょっと画素数欲しいなあ、とかもうちょっと感度出て欲しいなあ、と思ってしまう「ほんのちょっとだけ足りない感」てのはあります。

あと、「いじると案外多機能」ってのはあんまサイズ優先のコンパクト機にはいらんですね。使わん。残すとしたら30かなあ。

Panasonic DMC-GX7 MarkII 単焦点ライカDGレンズキット

はい、M5IIの下取りで変えました。防塵防滴を優先するならG8のレンズキットのほうが向いてるんでしょうが、出たばかりでいいお値段だったのでこっちに。G8のシャッターユニット、既存のミラーレスの中では一番好みの音だったんですけどね……。

レスポンスの良さやGM5より癖が減った発色も良かったですが、なんといってもM.モノクロームが素晴しくてですね。「手離れのいい黒白が一発で出る(レタッチしても最小限でいける)」というデジカメ、なかなかなかったですもん。これはいいものだ。

DG SUMMILUX 25mm F1.4

……だってキャッシュバックがあったんですもの。4/3を使ってたときに所有していたでっかい方のSummiluxほどじゃじゃ馬な感じはありませんね。

その他

ジャンク拾いでIXYに2連敗(800/900、両方買ったけど両方ともレンズユニットが死んでてまともにピントが合わない)したりOptio RS1500とかDSC-W200とか初代チェキとかちょいちょい買ってます。長居するかどうかは不明。

その他で買って感銘を受けたもの

bodum BISTRO 電気式コーヒーグラインダー オフホワイト

京セラのセラミックミルに電気ドライバードリルをねじ込んでコーヒーを挽くのに疲れて購入。昔使ったことのあるデロンギのミル(現在廃盤)よりも挽きが安定してて速く、これはよいものだ……。ガラスのホッパー(豆受け)はたいへん扱いやすいし、今年買った中でもかなり満足度は高いすね。

タイガー ミニボトル サハラマグ 軽量 夢重力 ブラウン MMJ-A036-TV

コーヒー用に購入。数年ぶりに買ったらすげえ軽くておどろきました。内部コーティングじゃなくて鏡面仕上げで匂いがつきにくい構造つーのは技術の力技っぷりを感じます。あとフタのバラしやすさもかなり変わっておるのですな。

このジャンルだとサーモス or dieみたいな風潮がありますが、あたしゃタイガーか象印のほうが好みの製品に当たる率が高いですね。まあ枯れてるジャンルなんで、この3社ならどれ買っても無茶な外れはしないと思いますけれども。

2015売った買った

売った

X-E1+XF 23mm F1.4

自分には物理的に重かった。それに尽きます。あと、Xマウントはどうしてもjpg運用になってしまうのがいまいち。レンズはとんでもなく良いんですよ。でもねー、ボディとの重量バランスは正直よろしくなかったですね。X-T1あたりじゃないと1.4系のレンズとはバランスがとれないかも。

Nikon 1 V1 ダブルズームキット+1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM+1 NIKKOR 18.5mm f/1.8

GM5へのリプレースのために一式処分。あと一段上の感度が使えるだけでかなり印象が変わるのになあ。V1のデザインは大好きだっただけに、このデザインのままV3の素子と画像処理系を入れてくれないものかと思ったり思わなかったり。

Panasonic DMC-GM5 レンズキット

買ったのに年内に売るパターンは大変珍しいの、だけど。いいカメラなんすよ。でもちょっと華奢なのと、シャッターユニットがプア(シンクロ速度が遅いのは許せたんだけど、高速側のシャッターが電子シャッターになるのがいかん。新幹線の窓からまともに写真撮れないのはちょっと……)で使い倒す用ではなかったなと。まあこういう使い方するひとは素直にGX7買っておいたほうがよかったんでしょうね。

あー、でもねえ、もう一点だけパナの気に食わない部分があって。動画機として使ってる分にゃあんま気にならんのですけど、スチル用として使うとちょっと絵が眠い。RAWで撮ってもトーンカーブいじるのが前提ってのはちょっと扱いにくいす。あと、一部の色の出方がちょっと好みじゃなかったってのもあります。水色とか赤とか。RAWで撮っててもあんま変わらんのでこれは入力~A/D段あたりの問題なのかなあと思っております。

PENTAX K-5 IIs+DA 18-135mm

腰痛持ちのまま改善する気配がないのでKマウント「ボディ」とはいっときお別れ。DA以外のレンズは残してアダプタ経由で使うのですよふふふ。PENTAXのボディは大好きであるのですが、もうちょっと腰が治らないと使えないかなあというのが。つらしみ。

SIGMA 60mm 2.8 Art

中望遠で評判よかったのでつい。いやあ切れるわコントラストはしっかりしてるわってんでたいへん重宝しておりましたが、逆に硬すぎてOLYMPUSとの相性が悪くなり、やむなく売却。現在このレンジはマウントアダプターを挟んで手持ちの50mmで代用しております。

パナのボディとシグマの単焦点は非常に相性がいいので、もっかいパナに手を出したら戻るかもしれません。安いし。

買った

SIGMA 19mm 2.8 Art

コンパクトな準広角が欲しいなあと思って購入。普通に写るよいレンズであります。ちょっと歪むのでちゃんと補正の効く現像ソフトと合わせて使いたいところなのですが、Capture Oneに入っているレンズプロファイルはSony E用のみで残念むねん。プロファイルが入る気配がないなら純正17mmに移行してもいいのかなあと悩む日々。

OLYMPUS E-M5 Mark II Limited Edition

オリンパスのm4/3機でEVFついててコンパクトなの、というと自動的にOM-D系しか選択肢がないわけですよ。E-M1もM5IIも似たような値段なんでどっち選んでも良かったんですけど、グリップがないほうがいいかなというのとM5IIの限定色に釣られたのとでこっちに。M10?あれ、なんかメカ部分の作りがチャチな感じしません……?

なお、Limited Editionについてくる14-150は即売却して中古の12-50mmにしました。これは18-135で担当してた部分(悪天候対策と頼まれ写真用)。写り自体で比較すると14-150のが評判よさそうではありましたが、いかんせん長くて重いのでバランスがよくねえんですな。

しかしOLYMPUSのミラーレス、シャッター音も好みだし初代M5に比べたらスイッチ周りとかも割とマシになってるし、基本的にはよくできたカメラだと思いますが、メニューの設計とかカスタマイズ周りはすんげえ使いづらくてかなわんす。非マイクロの頃の4/3も大概だったけど、ここまで分かりづらい作りではなかったと思うぞ。

SONY Cyber-Shot DSC-W300

いまさらながら中古5000円で購入。むやみやたらと写るツァイス銘柄のレンズといいチタンコートのボディといい高画素方向に振った1/1.7系CCDといい、これは実によいものだ。あと、光学ファインダーがそれなりにアテになるのがすばらしい。日差しきついときでもどうにか撮れる、これ重要。あんまりにも気に入ったので思わず予備機も買ってしまいましたよ(以前M532に手を出したときと同じパターン)。

ただし。レンズが良くてセンサーがやたら繊細でよく写ると、当然ピント合わせのミスとかぶれとかも顕著に目立つわけで。「ちゃんと構えて使わないとうまく写らない」というところでめげる人はいるんじゃないかなと思われます。あと、個体によってちょっと片ボケを起こす個体とかあったりするようですね。そこらへんも罠といえば罠か。

あとW300でありがたかったのは積んであったまま放置してたコンデジ類をちょいちょい処分できるきっかけになったこと。これだけあればいいかなーって気分になれるのは大事ですやね。

万能充電器はジャンク漁りの友であるというおはなし

定期的にジャンクデジカメ漁りをしているとですね、「本体のコンディションはいいんだけど充電器バッテリーがないので安い」案件というのによく遭遇します。
まあ実際に充電器もバッテリーも単体で買うとそこそこします。バッテリーは互換ものとかが割と流通しているので*1まあそんな出費せんでもどうにかなるわけですが、問題は充電器。純正だと3000円から5000円くらい、さらに中古充電器となると流通してねえわその割に半端に高いわで悩む目に遭います。ぶっちゃけ本体より高いとかザラなわけで。そこまでして買いたいか……?と自問自答した結果、普通に充電器の付属した中古を買う、というのがよくある流れ。でも諦めきれないこともありますね。あんま見ない機種だった、とか。
んでもってだいたい考えられる対策としては

  1. あきらめて純正を買う
  2. 充電器つき本体ジャンクを入手してみる
  3. 同じ充電池を使うジャンクを重点的に揃える

とかそこらへんになってまいります。

そこでこの万能充電器!

Amazonヤフオクを眺めていると、ちらほらと「接点を自分で動かすことにより複数規格のリチウムイオン電池を充電できる充電器」つーのがあります。こんなの。

ENERG マルチバッテリーチャージャー U-#016MBC

ENERG マルチバッテリーチャージャー U-#016MBC

こういうのがあると、ジャンクでよくわからんデジカメを拾ってきてもとりあえず充電できるんじゃね?という希望が沸いてくるわけです。希望が沸きました。ぽちっとなしました。

届いた

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今回買ったのは上記のEMT銘柄の品。とりあえず適当な電池を充電してヒャッハー!ってなっているの図。

いいところ

割と造りがしっかりしてます。スプリングもしっかりしてて、ホールドも割と安定。あと、電池のプラスマイナスの自動判定がついているので、寝惚けて接点間違えて充電して爆発!みたいな事故は起こらない……はず。たぶん。きっと。
あと、USB充電出力が脇に生えているので、旅先に持っていくときに荷物が減らせます。

微妙なところ

純正より充電電流が控え目なのでちょっと時間はかかります。あと、端子や電池形状によってはどうしても充電できねえのはあります。カマボコ型で平たい部分に接点があるような奴だと充電端子に届かないとかそういう。逆に言えば物理的な問題と電圧さえクリアしてりゃまあだいたいどうにかなります。コンパクトデジカメや携帯電話の「薄くて平べったいリチウムイオン電池」ならほぼ間違いなく充電いけます。あ、スマホ向けの馬鹿でかい奴は厳しいかも。要サイズ測定。

選び方のポイント

この手の充電器って結構種類があって、安いのだと数百円レベルから高いのだと1500~2000円弱くらいします。造りとしては接点さえ繋がって電流を通せればよし!ってことでもあるので最低限の充電回路と華奢でも接点さえ生えてりゃどうにかなる、のですが、もしこれから買われる場合は電池のプラスマイマスが自動判定されるタイプの充電器をおすすめします*2。いや目がよくて寝惚けない自信があるっていうなら激安のやつでもいいと思うんですけど、やっぱり充電絡みの事故はこわいっすよ。熱出るし。

この充電器がおすすめなひと

  • 細かいこと(非純正であるとか時間かかるとか)は気にしない
  • よく室内で紛失物が発生する
  • 年間10台以上中古デジカメや携帯電話を買う
  • 複数機種持ちで充電器が増えすぎてよくわからなくなっている

……えー、どう見ても廃人向け案件でした本当にありがとうございました。でもあれっすよ、ここんとこの買い物の中ではかなり満足度高いですし、ツボにハマるタイプの人には必携といっていいアイテムっすよこれ。特に充電器が増えすぎてる人、これ1台*3で整理で悩まないって考えるとちょっと魅力ないですか?

*1:いまどきのデジカメだとチップで対策してることもあるんで要注意。あと造りが甘い互換電池は物理形状が合わねえとかある

*2:だいたい商品紹介に書いてあるし、書いてなくても製品写真の充電端子部分にプラスマイナスの指定が書いてあるかどうかで判断ができる。価格としては1000円ちょいくらいのラインから保護回路が搭載されるぽい

*3:2台くらい買ってコンセント差しっぱなしにするというのも運用としてはいいと思う

おきらく枕元ノート:HP DM1-4000

購入理由

ここんとこ自宅ノートとして使ってた中古のVersaProなんですが、排気ファンがえれえやかましくて、枕元でだらだら使うときにはちょっと気になるレベルでして。腐ってもC2Dなんで遅さはあんま気にならんにしても、これから暑くなるというのにこの音はちょっとなぁ……と思って少しヤフオクを漁って入手しました。お値段7000円+SSDとメモリ代9000円くらい。円安め……。

どんなノートよ

豪華ネットブックというのが正しいのかな。AMDのE-350とか450とかE1-1200とかそのへんのノート向けローエンドCPUを積んだ安さ最優先のノートです。とはいえ、現行で売られてるTouchSmart10系みたいなタブレット派生の設計ではないので、メモリがオンボードだったりeMMCでディスク換装不可みたいな作りではないし、バッテリーも交換可能です。

どんな感じに使ってるのよ

OSなしで買ってるんでとりあえずLubuntu14.04を入れてます。インストールするときにハマった要素はあんまないです。内蔵無線も普通に動いてます。あ、Windows10のプレビュー版も割と快適に使えました。

よいところ

ネットブック派生のローエンド機種にしては割とまともなキーボードとスピーカーがついているところ。あとはツールレスで裏蓋が開けるのでメモリだディスクだCPUファンだ無線カードだっていうあたりが楽に交換できるのがよいです。メモリスロットも2枚あるんでその気になりゃ8GBとか積めますし(積むメリットはほとんどないけど。理由は後述)。 また、ハードウェアが割としっかり作られてます。廉価ノートには珍しくディスプレイは180度まで開きますし、ヒンジもいかついのがついてるのでラフに扱ってもだいじょうぶぽい雰囲気があります。まあその代わりしっかりした造りは全て重量にハネ返ってくるため、アンダー12インチノートの癖に重量1.5kgとかありますし、値段最優先なのでACアダプタもHP標準品のごっついのがついてきます。ずっしり。 あ、そうそう。割と電池は持ちますね。6セル載せた低消費電力ネットブックということで、だらだら使っても4〜5時間は使えるようです。この辺はSU9400クラスのノートといい勝負できるんでないのかな。

悪いところ

遅い。これに尽きます。ええ、GPUに力があってもCPUそのものの性能が辛いとWeb見るのが辛いんすよ。エディタで書き物するとか端末上で操作するとかしてる限りでは不満はあんま起こらないし、YouTubeやコメント抜きのニコ動程度なら全然違和感なく使えるんですけど、ちょっと負荷高めのWebアプリとか使おうとするとてきめんにつらいですね。なのでメモリを最大限積んだとしてもあまり嬉しいシチュエーションはないと思った方がよいです。オンボードビデオに食われる分があるんで4GBくらいはメモリ積んでおいた方が快適に使える機体だとは思いますけど、それ以上積むのは趣味の世界ですね。 それよかSSD積んだ方が快適す(当然ながら速いSSD積んでもあまりメリットは出ねえす。標準クラスのSSDで必要十分)。 ついでに。これは趣味の部分があるんで一概にどちらがよいとも言いきれませんが、液晶が光沢なので自分の顔が写り込んでたまにつらいです。動画ぼんやり眺める用途なら悪くねえんですけど。

罠ぽいところ

Lenovoとかもそうですが、HPもご多分に漏れず非純正無線カードに対してプロテクトがあるようです。本国HPでメンテナンスマニュアルのpdfがあるんでそっから対応パーツを確認するとよろしいかと。 あと、これは初期BIOSの問題なんですけどCPUの周波数制御がおかしいんだかなんだかですぐ熱暴走しました。最新BIOSに更新したらかなりまとも、というか普通の熱量に落ち着いたので中古購入時はまずまっさきにBIOS更新かけましょう。

出戻ってまいりました

いやね、家接続に使ってたSo-netを解約しようと思ったら接続アカウントにひもづけされてたSo-netのblogも巻き添え食らって死ぬとわかりまして。まーせっかく書いてたレビュー記事くらいはエクスポートかけないとなあ、と思って思い浮かんだのがここだったというorz
日常「#はてなとかよくわかりません」とか書いててこれなので、長いことアカウント抱えてるとあんまり頭回らなくなるのだなあと思いますよこの野郎!!1

んでもって。ここは基本的にはSo-netで書いてたレビューの倉庫として使ってたまになんか長いの書こうと思ったら書き足すくらいの使い方でいこうかなと考えております。あんま難しいことは考えない方向で。

自宅用PCを久々に更新する

なんでPCを更新したのか

ここ3年ほど使っていたVAIO Fがそろそろ延長保証が終わるのと、最近自宅では外付けHDDだ外付け液晶だと繋いで使ってたんで、そこまでいろんなもん繋ぐんだったら別にノートじゃな くてもいいよなあ、それだったら小型のタワーにディスク全部積んだ方がいいよなぁ…という気分になりまして。で、それだったら久々に自前で組むか!と相成りました。

というわけで以下アフィリエイトリンク多めでお送りします(最近真面目にアフィリエイト活動してなかったし)。

今回組んだ構成

 

CPU AMD A8-7650K (13000円強)

今回組むにあたって「とりあえずAMD kaveriが面白そう」てえのがあったのでAMDのAシリーズのどれかで考えてたんですね。

最初はTDP落とせる奴(cTDP対応)で定格そこそこ速い奴、ってことでA10-7800 or A8-7600あたりを考えていたのですが、ちょうど「そこそこ安くて倍率ロックなくてcTDP使えるCPU」としてA8-7650Kが発売された直後な ので後先考えずこれにしました。

CPUクーラー Thermaltake Nic L31 (3000円ちょっと)

サイドフローで高さが140mm以下で120mmファンついてるの、という条件で探したらこれになりました。ちょっとヒートシンクが華奢だなあ、とかファンの形に癖あるから換装めんどそうだなあ、とか思うところはありますけど、小さくてファンサイズがそこそこあるのはありがたいかな。クロックアップしてぶん回したりしなければ静かです。

マザーボード GIGABYTE GA-F2A78M-D3H (中古、4000円)

元々MicroATXでメモリ4枚積めればなんでもいいや、くらいで考えてまして。ちょうどソフマップ.comの中古で馬鹿安なのが出ていたのでえいやと購入。んで買ってから気付いたんですけど、CPUサポートリストにA8-7650Kって載ってないんですよねこの板…。

最悪買い直しだなーとびくびくしつつとりあえず組んでみたところ、とりあえず普通に起動してCPUも認識しました(購入時BIOSバージョンはF2、最新はF4)。一番古いBIOSだったらあぶなかったかも。

メモリ G.Skill F3-2400C11D-16GXM (DDR3-2400 8GB x 2、18000円弱)

とりあえずAMD Aシリーズはクロックアップメモリ積んでナンボ、という話は聞いていたのでDDR3-2133あたりのメモリを適当に買おうと思っていたらこいつが秋葉原でやたら安く出ていたので購入。XMPプロファイルを読ませるだけであっさりDDR3-2400設定で回っております。これが一番高かったんで外れたらどうしようと思っていたんですよね…。

HDD 手持ちのものを流用

…のつもりだったんですけどその後ちょっとチェックしたら稼働時間が3万時間越えてることに気付いたんでリプレース用として東芝MD04ACA200 (2TB)を調達。

SSD Crucial M500 (240GB)

ノートの起動用に使ってたのをそのまま流用しました。

ケース ヤフオクに出てたMicroATXのミニタワー

電源未使用のものが出てたので落札。元々今回電気食う構成じゃないんで箱がしっかりしてりゃなんでもいいやくらいでしか考えてません。

組むときにハマった点

めずらしいくらいハマり要素がなくて拍子抜けしました。強いていえばバックプレートを使うタイプのクーラーを使ったことがなかったんで、クーラーの組み立てにしばし時間がかかったくらい?「サポートなしのCPU」とか「クロックアップ仕様のメモリ」とか引っかかりそうな要素がいろいろあった割にはそこらで 引っかからなかったのは助かりました、ええ。

なんでAMDなのよ

別にIntel嫌いつーわけでもないんですが、前に組んでた自作機もPhenomだったりAthlonだったりDuronだったりなので、まあ慣れという か親近感があるんですね。というか、AMDのCPU買う値段でIntelのCPU買うと確実に1ランク落ちになるのが萎えるんですよ。いくら「いまのi3 は速いよ」と言われてもさあ、みたいな。

ネットや雑誌上のレビューだとシングルコア性能が圧倒的に落ちるからダメ扱いされるCPUですけど、んなもん「シングルコア性能よりも4コア+ちゃんとGPU使うことが前提」の設計のCPUに力説されてもしょうがないじゃないすか、ねえ。

きちんとメモリと速いSSDを積んでやれば日常生活で重く感じるシチュエーションはまずないですし、現行AMD Aシリーズに限っていえばGPU支援がつくソフト(いまのwebブラウザはほとんど支援ついてるから日常生活で恩恵受ける状況、多いですよね)を使えば似 た価格のIntel環境より同等もしくはそれ以上に速いす。

あと、「熱量少なくて総合的に速いPC」を組もうとした場合はAMDの方が楽なんじゃないかな。標準設定だと計算負荷がかかったときに盛大に電気食いそうな挙動をしますが、BIOSで調整してやると「TDP低めでそこそこ速いクロック」といった設定で常用することができますから。

AMDのCPUは画像処理に使えるか否か

元々レタッチだの現像だのでPCを使う人間なので、メインの作業機には「とりあえずCapture OneとAdobe各種ソフトが快適に使えること」が要求基準になります。

んで、結論としては「Adobeものであれば速いメモリをちゃんとおごってやれば普通にいける」。オンボードビデオカードが強力なので割とでかい画像でもきびきびと表示しますし、フィルタ処理の類はGPU支援が効くので結構速いです。別にDDR3-2400じゃなきゃだめってことはないですけど、メモリ のランク上げは上げた分確実に表示速度に効くのでせめてDDR3-1866、予算とつりあうならそれ以上のメモリは狙っていいんじゃないでしょうか。

んで。今回劇的に恩恵を受けたのはCapture Oneの現像速度。このソフトは現像処理に対してOpenCL支援がつくんで、CPUの速さ以上にビデオカードOpenCL性能が効くんですね。前使っ てたi7 Quad+GeForce搭載のVAIOより現像速度が数割短縮できたのには感心。

とはいえ、世に多数あるRAW現像ソフトの大半はCPUパワーにものを言わせるものが大半であるので、「AMD面白そうヒャッハー!」で飛び付く前に日常使っているソフトがGPU支援(特にOpenCL対応かどうか)はきっちり調べた方がよいでしょう。CPUのみで計算させる系のソフト使うんだったら圧倒的にIntelのが速いってのは事実なので。

あ、そうそう。たぶん3D系のソフトでもソフトによって「こんな安い構成なのに快適!」みたいな状況は見出せる予感はあります。

将来の面白さか、いまの快適さか

結局AMD Aシリーズみたいな「オンボードビデオ性能が異様に高いけどほかは普通のCPU」つーのは将来GPU支援がつくソフトが世の大半を占める、みたいなことに なっていかないとその恩恵を受けにくいのは確かだと思うのです。なので「新しいOSや新しいソフトでどんどん快適になっていく可能性」に乗れないとあんま 積極的にAMDじゃないといかんってところにならないのは今のAMDの厳しいところですよね。

ただまあ日常PC使ってて快適さに効く部分として「表示がさくさくしている」というのがあるのは間違いないところであると思うので、大画面表示や複数画面表示をしても表示がもたつかないAMDのメリット、てえのはあると思います。

一方「いまのソフトが快適に動くためにはCPUの計算能力が必須」てえ場合はIntelのアドバンテージは当分続くでしょうねえ。ただその場合 「Intelのちょっと前のCPUでも困らん」という状況もあったりするわけで、そうすると新規で組むモチベーションは上がらなそうですね…。